
TiddlyWiki用日本語メッセージのVersion 2.1対応版作りました。ImportTiddlersやPluginManagerのメッセージにも対応してます
http://www.geocities.jp/wikistyle/#JapaneseTranslationさてVersion 2.1ですが、バグがいろいろと残っているようでリリース後もちょこちょこ更新されています(10月6日現在は2.1.2)。前回書いたダッシュ書式(--)のバグはもう直っています。手元のTiddlyWikiファイルもほとんどバージョンアップしましたが、今のところ大きな問題は出ていません。
ソースを読むと、細かく追加変更が行われているようです。
(1)プラグインマネージャ機能(PluginManager)
ver2.1.2現在、バグがあってプルダウンで操作を指定しても機能しません。以下のように修正すると動きます。
2543行目付近
NG config.macros.plugins.onSelectCommand = function(command,rowNames)
OK config.macros.plugins.onSelectCommand = function(listView,command,rowNames)
(2)記事のインポート機能(ImportTiddlers)
ローカルファイルだけでなく、サーバ上のTiddlyWikiからも必要な記事だけ持ってこられます。プラグインのインストールが楽になるかも。
(3)パレット指定(ColorPalette)
画面の色だけ調整したい場合、大量のスタイルシートを探索しなくてもColorPaletteという記事で簡単に指定できるようになりました。
(4)取り消し線の書式変更(== → --)
既存のファイルをバージョンアップした場合、この変更によって表示が乱れることがときどきあります。従来の書式もサポートするためにLegacyStrikeThroughPluginというプラグインが添付されています。
(5)箇条書等の改行には<<BR>>マクロは今後使わない方向
今のところ<<BR>>マクロも使えますが、<BR>タグが推奨されています。
(6)定義型リストの(dl、dt、dd)がサポート
これは自分としてはちょっと嬉しいです。以下のように行頭にセミコロンとコロンを指定します。
;タイトル1
:説明1
;タイトル2
:説明2
(7)CSSクラス名指定の文字装飾
便利かどうかは分かりませんが、{{warning{文字列}}}のように指定できます。
(8)起動パラメータstory、searchRegExpの追加
起動時にURL#story:StartupTiddlersのようにすると、(DefaultTiddlersの代わりに)StartupTiddlersという記事を見て、その中に指定された記事を全て開きます。
起動時にURL#searchRegExp:new[TJ]のようにすると、本文が正規表現にマッチするtiddlerを全て開きます。ただこれもver2.1.2現在バグがあり、以下のように修正する必要があります。
730行目付近
NG story.prototype.search(v,false,true);
OK story.search(v,false,true);
(9)プラグインのバージョン適合チェック機能
プラグインのコメントに CoreVersion: 2.1.2 のように書いておくと、そのプラグインはTiddlyWiki ver2.1.2より以前のバージョンではロードされないようになります。ただしこの機能が実装される前の2.0.x等では意味を持ちません。また、バージョンが適合しなくても、プラグインマネージャでForcedを選ぶと強制ロードされます。
(10)保存エラー時に自動的に表示される記事
TiddlyWikiを最初に使う人にとって保存できないというトラブルが多いようです。そのため保存エラーが発生したときにSaveChangesというタイトルの記事があると、その内容を自動的に表示するような機能が用意されました。SaveChangesには保存時のトラブルシューティングのような内容を書いておけば良いと思います。
また、リリースノートによるといろいろリファクタリングをして速度の改善を図っているようです。細かいバグが落ち着いてきたらGTDStyleWikiもver2.1ベースに上げる予定です。