GTDのワークフローダイアグラムは、たとえばここで見ることができますが、この図を最初に見たとき次のように感じました。
・ワークフローと各プロセスとの対応が分かりづらい
・結局フォルダ(リスト)が何個いるのかよく分からない
(1)ワークフローと各プロセスとの対応
GTDのプロセスには収集、処理、整理、レビュー、実行の5種類がありますが、この図を見る限り処理プロセスで何をやるのか?、整理プロセスで何をやるのか?、それぞれのプロセスにおけるインプットとアウトプットは何か?、といったことが見えてきません。
このワークフローダイアグラムは「Getting Things Done」の原書の32ページと36ページ(翻訳本の54ページと58ページ)の2箇所に描かれていますが、なぜ2箇所に同じような図が描かれているか気づきましたか? 私は最近ようやく気づいたのですが、最初の図は処理プロセスで行う作業が太線で描かれていて、後の方は整理プロセスで行う作業が太線になっているのです(普通すぐ気づくのかなあ?)。もっともそこまで分かっても、「次の行動」に入れた後どうなるのか?といったことはこのフローでは読み取れません。
そういったわけで、このワークフローは各プロセスに対応づけて、多方向分岐で描いた方が分かりやすいのではないかと思います。
(2)必要なフォルダの数
フローからはゴミ、いつか/もしかしたら、参照資料、プロジェクト、プロジェクトプラン、待つ、予定表、次の行動、の8個がフォルダ(リスト)らしきものに見えます。しかし実際には、「次の行動」は電話、コンピュータで、、用事、オフィスで、……等にブレイクダウンされます。また「予定表」は日ごとに整理するため、これにはスケジューラやリマインダが必要になります。プロジェクトとプロジェクトプランの違いはいまだによく分かりません。
結局、よく分からないながらも自分の理解を図にしてみたのが下の図です。どうでしょうか。(クリックするとすごく大きくなります)
