では、GTDが他のTODO管理と違ってすごいところはなんなのでしょう。少しやってみて感じた点を以下に挙げてみます。こうして見てみると、いずれも心の負担を軽減する方向に作用するようになっていますね。
(1)記憶がいらない
普段生活していると突然TODOを思いつくことがあります。出勤前の時間がないときに限ってコンロの汚れが気になったり、外出中に「そういえば冷蔵庫の古い牛乳なんとかしなくちゃ」といったことはよくあると思います。そういった「今はできないけれど後でやること」を頭の中に記憶しておくことはそれ自体でエネルギーを消費します。GTDでは、TODOを思いついたらそのまま何の検討もせずに「信頼できるシステム」に放り込んでしまいます。その後はすぐに忘れて構いません。
(2)やれることだけ目に見える
さて、通常家にいて暇なときは「なんかやることあった気がするけどなんだっけ?」という状態だったりします。頑張れば何か思い出すかもしれませんが、その行為もまたエネルギーを消費します。一方でそんな状態でも仕事の納期は常に頭のすみにあってストレスの一因になっていたりもします。
GTDのTODO管理が運用に乗ると、家にいるときは家のTODO、職場では仕事のTODO、外出先では買い物すべきTODOだけを見ることができます。「電話の一本くらいならかけられそうだぞ」というときは電話予定のリストだけを見れば良いし、牛乳の件は冷蔵庫の近くにいるときだけ思い出すことができます。また、ここで目に見える項目数は(全体量に比べて)さほど多くはならないので心の負担も軽いです。
(3)実行するとき考えない
GTDではTODOの検討とTODOの実行は別のフェイズです。状況別に分類されたTODOは、事前にやり方が検討されているため実行するときにその場で思い悩むことがありません。ベルトコンベアで流れてくる猫を仕分けるバイトのように、右から左へ機械的に作業するのみです。
(4)余裕があるときやればいい
GTDにおいて状況別に分類されたTODOは「やれる状況になったらすぐ実行する項目」ですが、逆に言うと「余裕がないときはやらなくていい」項目です(期限付きのものはカレンダーで別に管理されていますし、常に余裕がなくて進捗しないようなら週次レビューで見直されます)
それだけでも気が楽になりますが上記(2)と(3)で、実行時に障害となるものがかなり取り除かれているので、比較的軽い気持ちで実行できてしまいます。もちろんTODOが完了してリストから消えていくと達成感があるので、気持ちの良いスパイラルが生まれます。
とはいえ、実際にGTDを続けていくと、こんな理想的な状況ばかりではないとは思いますが……。
2006年06月06日
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